着物の着付けは自分で覚えるべき?プロに依頼すべき?

着物の着付けは自分で覚えるべき?

日本古来の衣装である着物。成人式の振袖や、結婚した後のお子さんの七五三や入学式、結婚式出席の際の留袖など、一人で着るのは難しい場合、自分で着付けを覚えるのと、プロに依頼するのではどちらがいいのでしょうか。
そんな素朴な疑問について調べてみました。

着物の着付けを学ぶには?

まず、着物の着付けについて自分で学んで覚えることを考えてみましょう。着物にもいろいろな種類はありますが、一通りの着付けを覚える前提で比較してみましょう。

大手着物教室に通う

まずは全国に教室を持っているような、大手の着物教室に通う方法です。大手の着物教室に通うメリットは、まず教室の数が多いので、比較的近所で見つけることができるということ。そして大手の教室ですので、着物や小物も教室で借りることができますし、細かい所作についても一緒に開催している教室がほとんどです。着物の着付け以外の勉強もできるのは、非常に大きなメリットといえるでしょう。

反対にデメリットを考えると、まずは入会金がかかるなど、費用面がかなり必要となるというものがあります。入会金については10,000円前後が多く、そのほかに授業の受講料が一ヶ月7,000円程度で考えれば大きなズレはないかと思います。着付けの基本を学ぶのであれば、週2回で3ヶ月程度は必要でしょう。

費用はかかるものの、準備するものは少なく、入門コースから専門性のあるコースまで幅広く用意されているのが大手の教室になります。

個人の着物教室に通う

どの町でも、個人宅で着物の着付けを教えている教室があるかと思います。こういった教室はどうでしょうか。こういった個人の着付け教室は、地元の呉服店などと提携していたりする場合もありますが、完全に個人で行っている場合もあります。

個人の着付け教室に通うメリットは、まず費用の安さが挙げられます。多くの教室では入会金などはなく、いわゆる月謝のみという場合がほとんどです。その月謝も5,000円程度の教室が多く、費用面でのハードルは低いと考えていいでしょう。

デメリットは、まず着物や小物をレンタルしてくれることがあまりないということ。何しろ個人宅で行っているわけですから、すべての道具が揃っているとは限りません。呉服店などと提携している場合は、ある程度小物が揃っているケースもありますので、どこまで借りて学べるのかを事前に確認しておくといいでしょう。

着付けを習うにあたって、ご自身で着物一式を持っている場合などは、こうした個人教室に通うのも一つの選択肢でしょう。

自治体の教室に通う

自治体の運営する生涯学習の教室に、着付け教室が含まれていることは珍しくありません。こういった教室でも着付けを学ぶには十分です。

メリットは、やはり費用面のリーズナブルさ。いろいろな自治体を調べてみると、概ね3,000円程度で受講できるようです。こういった教室でも、講師はきちんと人に教えるだけの知識と技術を持っている方なので、受講内容は問題ないでしょう。

デメリットを考えると、まず教室開催頻度の低さが挙げられます。自治体の行う教室ですので、多くても週1回、大抵の場合は月2回程度の開催に限られます。個人教室や大手教室と比較すると、着付けができるようになるまでに時間が必要になります。自治体の教室に通う場合は、時間に余裕があるタイミングで通うといいでしょう。

プロの着付けに頼る場合は?

着物の着付けのみを受け付けてくれる呉服屋や、着付け教室もありますが、オススメはやはり着付けも受け付けてくれる美容室にお願いすることでしょう。

美容室でも不安はなし

着物の着付けを受け付けている美容室は多く、そのため、着付けができる人と契約をしている美容室や、着付けの技術と知識を身に着ける美容師も増えています。着物の着付けは中途半端な知識ではできませんので、看板を出して着付けサービスを行っている美容室であれば、信頼して問題ないでしょう。

それでも不安な方は、予約時にどのような着物をどのように着付けてほしいかを確認しておくといいでしょう。

美容室で着付けをお願いするメリット

美容室で着付けができると、なによりヘアメイク、メイクも一緒にお願いできるメリットがあります。美容室以外で着付けをお願いすると、それとは別に美容室も予約する必要があり、しかもその移動中は、髪形だけ和装向けであったり、髪形は普通なのに着物を着ているなどという中途半端な状態で移動しなければいけません。

わざわざ着物を着るということは、結婚式であったり入学式であったり、何かしら重大な予定が入っている可能性が高いでしょう。そう考えると、着物もメイクも同じところでお願いした方が便利なはずです。

着付けは覚える?頼む?

では、着付けは覚えるべきでしょうか、頼むべきでしょうか。これは置かれた状況によりということでしょう。まず着物一式を持っていて、時折着物を着たいと考えているのであれば、着付けを覚えておくのもいいでしょう。

着物は持っているけど、よっぽどのことがない限り着物は着ないというのであれば、着たい時だけプロの着付けに依頼するのが正解です。

まとめ

着物の着付けを覚えるのは、将来的に損になることはありません。自分が着る機会は少なくとも、友人知人や家族、親戚などが着物を着る際に、力になることができるかもしれません。ただし、それもかなり限定されたケース。基本的に着物を着る機会を増やしたいと思っている方以外は、着付けは美容室にお願いするのが一番便利ですし、オススメになります。

「ラピス銀座」でも、着物の着付け予約を承っています。もちろんヘアメイクやメイクなども一緒に承っていますので、記念の日に着物でおしゃれをしたい方は、ぜひ一度お問い合わせください。